HDD（Hard Disk Drive）は、コンピュータの主要なデータストレージデバイスの一つで、磁気ディスク上に情報を読み書きする方式を採用しています。以下に、HDDに関する基本情報と特徴をいくつか挙げます。
- 構造: HDDは複数の磁気ディスクと、それらのディスク上にデータを読み書きするためのヘッドアームから成り立っています。ディスクは高速で回転し、ヘッドアームがディスクの上を移動することでデータの読み取りや書き込みが行われます。
- 大容量: HDDは他のストレージデバイスに比べて大容量のデータを保存することができ、現在の主流のものでは数TB（テラバイト）の容量を持つものも一般的です。
- 価格: GBあたりのコストが低いため、大容量のストレージが必要な場合や予算に制約がある場合にはHDDが選ばれることが多いです。
- 速度: SSD（Solid State Drive）に比べてデータの読み書き速度は遅いです。しかし、最近のHDDも高速化が進み、日常の作業には十分な性能を持っています。
- 耐久性: 物理的な動きがあるため、ショックや振動には弱いとされています。長期間の使用や継続的な高負荷状態での使用による劣化も考慮する必要があります。
- サイズ: 3.5インチと2.5インチが主なサイズとして一般的です。3.5インチはデスクトップPCや外付けHDD、2.5インチはノートPCや一部の外付けHDDで使用されます。
- 音: HDDは動作時にディスクが回転する音やヘッドが動く音があるため、完全に無音での動作は期待できません。
- 発熱: 使用中には熱を発生させるため、冷却のための空間やファンなどの冷却装置が必要な場合があります。
HDDは長い間、コンピュータの主要なストレージデバイスとして使用されてきましたが、近年は高速かつ耐久性のあるSSDに取って代わられつつあります。しかし、大容量のデータを格安で保存したい場合や、バックアップ用途などで依然としてHDDは重要な役割を果たしています。